このレビューはネタバレを含みます
開始1時間くらいほぼ料理するか食べるかしかしてないな…って思ったけど、136分終わってやっぱり9割くらい料理するか食べるかだったな…と。
男女が言い争いをしない系の静かなフランス映画。ドダンとウージェニーは料理を通して会話し、愛を育んでいたのだなとひしひし感じる。(そしてドダンと友達たちも。)
派手な展開がなく、本当に料理ばっかりなので、退屈な映画のはずなのに、なんだかずっと眺めていたくなる不思議な空気感。また料理してる…食べてる…って思いながら見てるんだけど、早く終われとは思わない。ウージェニーの死は悲しかったけども、そこから緩やかに立ち直るきっかけもまた料理なんだろうなという終わり方が静かでよかった。(ポーリーンがめっちゃ励ます訳でもないのが、本作の上品さというか慎ましやかなところにぴったりだった。彼女が“傷ついた男のための舞台装置”にならなくてよかったと思う。)
ずっと飯テロ状態なので、お腹いっぱいにしてから鑑賞するのがオススメ。