ラピュタん

ポトフ 美食家と料理人のラピュタんのレビュー・感想・評価

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)
5.0
五感を満たすは
料理と愛の薫風

とにかく美しい

ガストロノミーの大傑作
この上ない厨房と食材
職人魂と献身の美学
驚愕&垂涎の料理
光と色彩の魔術
食芸術の息吹
香り立つ画
仏語の響き
そして🥂
ビノシュとマジメル

とにかく圧倒されました
そして幸せに包まれる…

美食の奥行きの深さと意外なほどに近い自然との距離を手にとるように見せてくれます

いま想像するだけでも理想的な
農薬や添加物と無縁の食材たち

ドダンという料理の天才とともに数々の料理を紡ぎ出す料理人ウージニー、二人の人生は至高の料理のために捧げられている

料理の監修は、(有名な三大巨匠に次ぐ)ピエール・ガニェール氏で、今のトルコ?の皇太子の料理人として出演しています


フランス料理の真髄とは?

それは娯楽を超えて、芸術に達して人生を彩る「愛のカタチ」

音楽は時間芸術と呼ばれます
ならば、この作品に描かれているのは究極の音楽のよう…五感で堪能する芸術そのもの🥘🧑‍🍳

素晴らしい厨房と手間暇を惜しまない本物の調理の過程をじっくり堪能することができます!

全編見どころが散りばめられていますが、ことに珠玉のラストでググっとやられました
厨房をぐるりと回ってみせるカメラ……20年に及ぶ二人の共同作業の特別な空間……

主演のジュリエット・ビノシュとブノワ・マジメル(「愛する人に伝える言葉」)は24年ぶりの共演とのこと

ユン監督は「主人公がはっきりした答えが分からず、宙に浮いた状態に置かれている状況が好きなんです」と💦


⭐️パンフレットはレシピ付き
 レシピ帳のようになっていて、
 とっても素晴らしいので是非😄

⭐️天才少女役はラヴォワール
 頼りない感じから、徐々に輝きを増し
 とっても可愛らしかった💕

⭐️ オーギュスト・エスコフィエ
 (1846-1935)
 フレンチ料理の父のような偉大な人だそう
 作中で彼は38歳と言われていたので
 その時は1884-85年のはず 
 それ以降の19世紀末の物語のようです
 マリ・アントナン・カローム
 (1784-1833)の名前もちらりと

⭐️Krugのシャンパン🍾🥂
 海底に50年間沈んでいたという幻の
 シャンパンで乾杯する美しいシーン
 ちょっと味は想像できませんが💧
 温かな蝋燭の明かりも沁みました🕯️
 
ラピュタん

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