2024年映画館初め。去年の東京国際映画祭から気になってて、すぐ上映終了しちゃうかなとも思ったけど、結構ロングランしてるので評判良いのかなぁと期待して観に行った。
トラン・アン・ユン監督の作品って、ストーリーは若干？が浮かぶものの、撮り方が好き。パパイヤもピントのズラしとか好きだったけど、今回は調理場のシーンに応じた光の捉え方が良かったな。
安易に言えば飯テロ映画でとにかく手のかかった洗い物の多そうな料理シーンが続く。腹ごしらえをしながら観たから良かったものの、空腹で観てたらやられていただろう。でも実際、見終えて軽いランチする予定が、どうしても手のかかったフランス料理が食べたくなって劇場を出てビストロを即検索した。
元は雇用者と被雇用者だった2人の関係性も本当に素敵で恋愛映画としても最高だった。なんなら恋愛映画ではないので、お決まりの2人の喧嘩シーンなどもなくかなり快適だった。夜の営みの決定権が女性にあるのもとても良かった。結婚をしたい男性とそれに拘りたくない女性、でも最終的に申し出を受けるシーンまで含めて本当に憧れる。こういう歳の取り方をして、そんなパートナーに出会いたい。
衣装はどれも素敵だった。全体的にはクラシックで今は着られないけど、病み上がりに着ていた黄色いワンピースが本当に可愛くて完全にほしいと思った。
