19世紀末フランス🇫🇷 食を追求し、芸術にまで高めた美食家ドダン(ブノワ・マジメル)と、彼が閃いたメニューを完全再現する天才料理人ウージェニー(ジュリエット・ビノシュ)の愛と人生の物語。
劇中のほとんどが料理を作るシーンで完全なる飯テロ映画😋🍴 野菜や肉を切る音、食材を炒める音、煮込む音が耳やお腹、や 五感全てを刺激する。そこには料理に対する情熱があり食材に対するリスペクトがあり、言葉はなくとも二人の愛と絆が伝わる素晴らしいものでした。
みんなでの会食時ある料理を食べる際に全員がナプキンを頭からスッポリ被って見たこともない姿で食すシーンがあったが、なにかのマナー?すごい滑稽な姿に目を丸くしてしまった😳あまりに驚きの格好だったので後で調べると密猟で捕獲された小鳥ズアオホオジロのローストを食べる時の暗黙の儀式らしく、珍味の香りを楽しむため、骨を食べ散らかす姿を隠すためだと言われてるそうな。世界には奇妙なマナーがあるものです。
ある日、ユーラシア皇太子から誘われた晩餐会は豪華なだけで倫理もテーマもない大量の料理。うんざりしたドダンがシンプル料理ポトフでもてなそうとする展開に。
ポトフとはフランスの家庭料理で鍋に肉や野菜を入れて長時間煮込んだもので別名西洋おでん。寒くなる“秋”頃から食べたくなる料理です。
しかしその後悲しみの出来事が🥺
「私はあなたの妻?それとも料理人?」の返答に二人の素敵な関係性が現れていてニヤリとしてしまった。信頼し尊敬してるからこその答えなんだなと思えた。
また僅かに表現された性の描写がとても芸術的で直接的ではないことが逆にフェチくてエロさがあったなぁ。
思っていた結末とは違う方向に行くも、料理を通して大人の愛に溢れた素晴らしい作品だった✨なんか美味いもの食べに行きたい😋