すごく長く、惹き込まれる映画だった。
一番心に来たのは何が「正しいかは選ぶしか無い。選んだものを信じるふりをするのではなく信じる。」という台詞。
真実と想像の境界線なんて当の本人にしか分からなくて、ただ関係のない傍観者からしたら境界線を引いて面白さの指標で測る。無責任なそれの方が面白いから。
子供の無邪気な真実を信じたくない気持ちと知りたい気持ちの表現がとんでもなく痺れた。
結婚という関係性の曖昧さ。男と女の価値観の違い、人と人の価値観の違い。家族という真実のみの共有では無い関係性。
映像はかなりカメラが個性的だった。不自然なズーム。浮世絵みたいに枠の中に収まった映画の外側を感じさせるような表現だった。
雪山が好きだ。