おたけ

落下の解剖学のおたけのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.9
視聴側も何が真実か分からない。最初と最後でサンドラの印象は変わる。

フランスだから、サンドラはフランス語で話すことを強要されたり、世論や傍聴人はこの事件を楽しんでいるようにも見えた。
もし、自分が同じような立場になったらと想像すると恐ろしい。

そもそも確実な証拠がないように思えたから、この裁判自体最初からサンドラを殺人罪になることは難しいのではと思いました。

弁護側も検察側も自分達のストーリーを作り上げているにすぎない。
真実は関係なく、どちらに決めるか。

正直この事件の真相は最後まで分からないし、そこはこの映画で重要ではないのかなと感じた。

最後はダニエルが自分の心を決めた。父の言葉の意味を自分なりに理解したように思えました。
でもダニエル自身まだ母親のことをよく分からない、不安な状態のような気がしました。
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