なりノフ

落下の解剖学のなりノフのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ法廷物。何も知らずに2時間半は割とキツイっす。法廷劇として面白くはあるんだが、観に行くなら長く感じることは覚悟した方がいい作品。

まさか真相が分からずに幕を降ろすとは思わなんだ……。
結局真相は闇の中。分かりうる真実は提示されたので、後は観た者が想像するしかない。

まあそれが伝えたい映画なんでしょうね。
作中の台詞にもあった通り、真実から答えを導き出せなくてもどちらかを選ばないといけないときは、必ず選ばないといけない(意訳)ということがこの映画のテーマなのだろう。

ただまあ、2時間半はさすがに長いよ……。
法廷物として面白くはあるんだが、音楽とかの演出もあまり多くはなく、淡々と法廷劇が繰り広げられる映画なので画面が変わり映えしない。
その2時間半の果てに真相が明かされないのもちょっと気になった。この作品で描きたかったであろうテーマから考えると非常に正しい終わり方なんだが、ここまで時間をかけちゃうと真相への期待も時間が延びた分だけ上がっていたので、そのまま終わってしまったのが残念でならない。

そんなわけで法廷劇としては興味深く、しかし映画としては若干引っかかるものがある作品でした。
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