レビューというよりメモ書き

落下の解剖学のレビューというよりメモ書きのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

長い。もうモロ傍聴人やんか……。フライヤーに惹かれてふらっと見たら2時間半の映画だったとは。こんだけ長いともうなんでもいいよと思えてくる。でもだからこそ真実というものの不確かさを感じるんだろうな。
各々真実の設計図があってその部品を集めていっているよう。絶対的な真実(夫)はいなくなってる。痕跡からその形を予想するしかなくて、その形がどれだけ真実とかけ離れてても確認する術がない。

事件前日の夫婦喧嘩は妻が夫のようで夫が妻のようだと思った。サンドラが"あなたが勝手にダニエルの勉強見てるだけ"と言い放つところとか特に。夫がサンドラに責任転嫁している部分が多いと感じたけど、性別逆転したら結構見方変わりそうなんだよな……。情けないことではあるけど、確実に性別による先入観がある。ああ、厭だな……。先入観もまた、自分好みの真実を作り上げる材料になる。

サンドラと弁護士の湿度を感じるやりとりが気持ち悪いと感じた。でも弁護士が超セクシーなのはわかる。
サンドラが裁判後真っ先に息子の元へ帰らないのを見て、この親子はこの先関係を修復していけるんだろうかと思った。