たむ

落下の解剖学のたむのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.0
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞、アカデミー賞作品賞ノミネート中の法廷劇です。
挑発的なタイトルと二転三転する状況の中で、映画は観客に委ねられていきます。
そのため、映画を読み解く事に鑑賞している間、費やされる印象です。
夫の転落事故は、自殺か他殺か。
その答えを探すため、過去が掘り返されていき、裁判は展開します。
もう何が正しいか、間違っているかは観客それぞれの感性に委ねられるため、作り手が審査員のカンヌ国際映画祭でのパルムドール受賞は納得です。
この映画は議論が楽しい映画であり、発見が出来る作品です。
このタイプの映画が増えていくかは微妙なところですが、あえて振り切ったシナリオの構成力とそれぞれの解釈で演じている役者さん達の凄まじさを感じる映画ですね。
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