でいじぃー

落下の解剖学のでいじぃーのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.5
何が落下したのか...ミステリーではなく人間ドラマだった。

アカデミー賞5部門ノミネート
(作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞)

脚本と演出が上手く、前半は断片的な事実から事件を把握していく。この一連の流れにはとても引き込まれた。感情を丁寧に描写しているのが良かった。

後半の大部分を占めるのか法廷劇であり、そこで観客は傍観者として事件を理解していく。
想定外だったのはそこにあるのは事実だけでなく、主観が多く介入しているということ。
この映画の結末は想定していたものとは違うが、解釈の余地を与えるエンディングはなんとも言い難い独特な感情を与えた。
パルム・ドールは一筋縄ではいかないなぁ。
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