きつね

落下の解剖学のきつねのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.0
何というか映画通が好きな映画というか、誰かお友達や恋人同士で「話題作だから」と見にいく映画では絶対ないなと思いました。

とてもよく練られていて、余白が多く考察が捗りそうな本作ですが、個人的には上映時間が長く集中力を維持するのが難しかったです。

基本的にフランス映画的な会話劇で物語が進行していくなかで、視覚的な情報がとても少ないので英語やフランス語がわからない私はひたすら字幕を追わなければなりません。

それが3時間半も続くので、惹きつけられるというより疲労が溜まっていく感じが否めませんでした。

終わり方も、えっこういう終わり方?みたいな感じで爽快感も良い意味での胸糞感もなく、あー終わったんだ、、て感じでした。

ただ、前述したように余白が多く鑑賞した人によって大きく解釈が異なる作品でもあると思うので、余韻に浸りながら感想を語り合うのは楽しくなる作品かもしれません。
きつね

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