ろーしゃーく

落下の解剖学のろーしゃーくのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
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現実の裁判さながら「事実はどこにあって、どうなっていくんだ…」と分からない状態に置かれ続けた結果、人が人を裁く事の危うさにもっと各人が自覚的であるべきだし殊更に注意を払う必要がある、と強く思いました。裁判とかいうレベルじゃなくても、憶測で軽々しく物を言うのは慎まなければいけませんね。

そういう意味でも「どちらが事実か判断できない時は、どちらか一つに心を決めるのよ(大意)」という付添人?の彼女による"助言"には、法務関係者としてどうなんだそれ…と正直激しく首を傾げました。

最っ低なのが最高なケンカのシーン(特に婦人ブチギレ全弾投下な情け容赦のない最終盤)と、ハッキリ軽薄なクズTV司会者がとても良かったです。相手を思いやる心 is 大事。

息子くんもだけれど、犬ちゃんが終始かなり可哀想な感じで、何だかなぁとかも思ったり。



どうでも良いんですが無駄に諦めの悪い私は、最後の最後の瞬間まで「そうさ、アタイがやってやったのさ!」的な恐怖展開を心のどこかで期待していました。が、そういう話じゃないから!っていうね。
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