reotta

落下の解剖学のreottaのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
-
一昨年、去年ほどぶっ飛んだパルムドールではなかったけど、とにかくずっと目が離せない。
裁判を通じて他人同士が向かい合うことの難しさや怖さを感じさせられた。
誰もが否定できない偏見や身勝手さを自分の中に隠していて、それを裁判という司法の聖域や家族という安住の地までも持ち込んでしまう。
それがもたらす影響に気づかずに。
彼女たちは今まで通り生きられないんだな、という半ば確信めいた諦念と同時にスクリーンで主人公が息子に向けていた笑顔がぼくたちの見ている通りの本物だったらいいな、と思った。

あと皆さん、朗報です。
犬映画でした。
reotta

reotta