しげ

落下の解剖学のしげのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.0
24年14作目。

非常に良く出来ていた。

冒頭家族しかいない雪山一軒家で旦那が無くなる結果だけが知らされ、物語が進む度に知らない一面、出来事が発覚していって事あるごとに見え方が変わっていく、

まるで自分が陪審員になったかのように考えさせられる二時間半。

まさに今の文春やSNSと同じ。
劇中でコメンテーターがただの自殺じゃ面白くない、サスペンス作家の他殺の方が面白い。このコメントは恐ろしい。
メディアは話題になる方向にリードして乗っかる大衆。物事を客観視する視点ちゃんと持とう。

曖昧な事象で結論出せなくても覚悟を決めてどちらかに決断をくだす。
果たして正しいのか?
ダニエルのラストシーンに大人への成長を感じたしずっと膨張させるフランスは凄いと思う。

そして何より夫婦喧嘩の内容がリアル過ぎる。
たぶん誰しもが相手に思うことなんじゃないかな。

面白い映画でした👏
しげ

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