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落下の解剖学のkazuoのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.4
夫婦と視覚障害の息子の3人が住む雪山の山荘で夫が転落死。事故だと思われていたがやがて妻に嫌疑がかかり…

序盤はその人間性や関係性がよく見えないため淡々と進行して行く印象。故にあまり興味が持てずやや退屈する展開だったが、妻の人間性や夫婦の関係性が見えてくる中盤以降は俄然興味が湧いてくる。
決して我儘ではないが相手の気持ちに対して繊細さが欠けている妻、逆に繊細すぎる夫、事故による視覚障害のある息子、何故雪山の山荘に住んでいるのか、これらの関係性から進行する物語は法廷サスペンスというよりは人の内面を描くヒューマンドラマ。
良くも悪くもフランス映画らしい外連味のない作品で、予告からスリリングな法廷サスペンスを期待してたせいか法廷サスペンスとしてもヒューマンドラマとしてもやや中途半端な印象。
よって評価少し辛めです💦
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