落下の解剖学のruncryのネタバレレビュー・内容・結末

冒頭の噛み合わない会話と騒音の不快感は結構なストレスに。後半の夫婦喧嘩も、どちらの言い分にも言い方にも違和感が残り、そういう全編に亘る違和感や不快感はこの作品の仕掛けのひとつだったのかも。まだらに伏せられた事実が明らかにならないまま終幕となる突き放し感は好み。犬の演技は素晴らしさを超えてショックなほど。

疲労と寝不足の状態で観たのは勿体なかったけど、元気だったとしても単調さは感じたように思う。言語と記憶の曖昧さ、解釈や推測、先入観や偏見が混じる事実の不確かさ、それらに改めて向き合わされる装置としては良作。
スキンヘッドの検事がセクシー。