このレビューはネタバレを含みます
ユナイテッドシネマにて鑑賞。
作家のサンドラは夫が転落死した事件の被告人とされてしまう。
裁判が進んでいくに連れて夫婦の間にあった亀裂が見えてくるようになるが、彼女の犯行であることを指し示す決定的な証拠は無し。どちらかというと彼女の人間性に焦点をあてることで解き明かそうとするため、すっきりとはしない。サスペンス/ミステリーとして観ようとすると物足りないかも。
視覚障がいのある息子からの証言で、自殺の可能性が高いとされ彼女は無罪となるが、その証言に至るまでの彼の葛藤も子供には辛すぎるものであり、だからこそ観客視点では真偽を見定めることが難しいものになっている。
ただ、無罪を勝ち取った後のお祝いの中で彼女と弁護士の間には単なる旧知の間柄という訳ではなさそうな親密な空気が流れる。自分にはどうしても彼女が"シロ"には思えなかった。