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落下の解剖学のshoのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
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作品の評価とは別に、こういう家族のぐちゃぐちゃに既視感がありすぎて心底嫌な気分になった。

私の両親は、私が幼い頃から喧嘩が絶えず一体何で別れないのかというドロドロとしたよく分からない関係性が今も続いている。
劇中の口論、暴力の録音描写はすごくリアル。音声だけというのも、子供部屋まで夫婦喧嘩の音が聞こえてくる記憶が思い出されてとても嫌な気分になった。
第三者が入ってきた時の、より問題が拗れてくる感じ、話の伝わらなさ、どうしようもなさもとても気持ちが悪い。

子どもの頃はただ耐えるしかなかったし、ある程度大人になってなんとか変えようと試みたものの、全くの無駄。子どもだろうと夫婦の関係に入っていくことはできないと今では放置してるが、未だに喧嘩が発展して警察沙汰になることを考えると、この映画のようなことが万が一にも起こらないとは限らない。
もしそんなことになったら、この映画のように責め立てられるのだろうか。
そんな責任まで負わなければならないのか。
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