雪の山荘から落下死した男の死に関わった容疑で裁判にかけられた妻とその息子のお話。
実際どうだったかよりも他殺か自殺かどちらを信じるか、というところに論点を置いており、言われてみれば確かに裁判ってそういうモノだよなと思った。
検事や弁護士、当事者のサンドラが裁判官にどう思わせるかに躍起になっていたり、傍聴席の関係ない人々が一種のエンタメとしか見ていなかったりするのとは違い、ダニエルだけが最も影響を受けてしまう人間として苦しい選択を迫られてしまうのが辛かった。
それはそうと、邦題の「落下の解剖学」はもうちょっと何とかしてほしかった。ちゃんと本編見てからタイトル考えてほしい…
