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落下の解剖学の666のネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分なりの答えを出した上でもう一度観て、最初から確認したい。

複雑な人間心理と言うか何と言うか、他人を見てる気がしない、ってレビューが結構あったから、誰がみても何かしら思い当たる家族関係を感じてしまう映画だったよう。どちらが悪いとも言えないようなダークでフラットな感じが魅力なのかも。
(しかし私はサンドラが自分の旦那に見えて重ねてしまうから終始腹たった、結婚したら自分を見失った私は夫タイプ)

サンドラのみが真実を知っている、独特な雰囲気+演技力で最高の息子ちゃんもきっと真実は分からない、お母さんが犯人かもしれないけれど一緒にいたいと言う答えを出した。

最後の法廷で息子の証言、車の中で父の言ったであろうセリフが父の口の動きに合わせた息子の声、それは息子の造作を表していたのかなと思う。11〜2歳の子供がこんなに上手に嘘の証言が出来るのかが疑問が残って、そこもハッキリ分からないのだけど、私は息子が嘘の証言をしたのではないかと思う。
息子が証言するのが分かった時のサンドラの表情、ここに答えがあるのでは。
母に無罪判定が出た時の息子の表情を見たらもう涙が止まらない…なんて上手い演技よ…。

最後のシーン、犬がサンドラの横で眠る意味は考えても考えても分からない。殺めてないの⁈って事⁈、自分の中でせっかく出した答えが迷子になるわ。

自分が陪審員になったかと思う感覚になる、どっちなんだろうか⁇と最後まで気になって裁判を見てしまう。
フランスの裁判がユーモアな感じがあって面白い、あの嫌らしそうな男の弁護士も何故か嫌いになれない、誰も真実を知ろうとしてない感じのサンドラ側の弁護士、今まで観た事のある法廷映画と何か違う。

答えを出す映画では無いのだろうけど、真実が気になるっちゃ気になる。
あの音楽も離れない。


追記↓
他の方のレビューで「妻の殺人に思わせようとした夫の自殺」っての見つけて、コレなかなかしっくり来ました‼︎
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