あまりにも捻りがなさすぎるのと映像の面白さはどこに?そんな感想が最初に浮かんだ。
事件なのか事故なのか、白黒はっきりつくどんでん返しを最後まで期待していたがそんなものはないままエンドロールへ、、、。我々ですら何が起きたか最後まで知ることができず不完全燃焼のまま終わってしまう。フィクションに慣れてしまった思考に冷や水を浴びせられるようなアプローチは新鮮だったのだが、このリアリティはもはや映画にする意味もないような無味無臭さ。
ある意味リアルに徹底する様は脚本として優れていると思う。しかしダニエルだけが年齢に似つかわしくない穿った台詞を放つのは流石に無視できない。
夫婦喧嘩の録音シーンはさすがと言わざるを得ない演出だった。
小説であれば伝えたいメッセージがもっとまっすぐに伝わっただろうと思う。映画という総合的な媒体では返って意図が濁りやすい。