夫を殺害した容疑をかけられた女性作家。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息⼦だけ。裁判が進むにつれて、次第に夫婦の秘密や謎が明らかになっていくといった内容。
まず法廷のシーンが結構な時間を占めており、決定的な場面はあえて作中でも描いていない。そして、裁判の場面ではBGMも一切なく、異常なほどリアリティにこだわって作られているのが分かる出来だった。
感想としては、客観的な事実と主観的な憶測が入り混じる裁判シーンが続くため、まるで自分自身が裁判員か陪審員になったかのような感覚に陥る。
そのうえで言いたいのは、この映画において、何が事実かなのはさして重要ではないということ。あらゆる角度の情報を観客の1人ひとりが自分だけの裁量で噛み砕き、最終的にどう思うかが全てだと思った。
あと珍しくネタバレでも言いたいことが出てきたので、あとはコメントで。