おんち

落下の解剖学のおんちのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

タイトルが微妙で悩んでたけど、夫婦の映画だという噂をどこかで聞いて、興味を持って鑑賞。

2時間半あったのを感じさせないくらい引き込まれる映画だった。会話がすごく多かったし、映像も音楽も、セリフも全体に軽妙で、深刻になりすぎない塩梅がとても良かった。

裁判の中で、細かいセリフは覚えていないけど、夫の精神科医に対して語られたことだけが夫婦の真実じゃないということを話していて、それがこの映画の本質だと思った。息子が盲目であることはそれほどキモではない。ただ、そうした息子を抱えた夫婦のぶつかりあいや思いやりなど、単純化できないことがたくさん描かれていてよかった。

弁護士の人との関係は最後まで微妙だったけど、あんな色っぽい弁護士とずっと一緒にいたらまぁああなるよなーというのも妙にリアルで、それも生っぽくて良かった。
おんち

おんち