堪能メンなまあじ

落下の解剖学の堪能メンなまあじのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.8
いかにもフランス映画(主観)って感じだった

裁判のシーン(まぁほぼ裁判のシーンだけど)は自分も傍聴席にいる一人や参審者の一人になったような没入感ですごい見入ってしまったし、ところどころダニエル視点のカメラが割り込んでくるのも良い

一組の夫婦と子ども、そのすれ違いや、言葉にできなかった何かが、1人の死とともに裁判になったからこそ主張できたという皮肉も感じた

海外映画を観ててよく思うのだけど、多民族国家や他言語の混じる環境の抱える悩みや生きづらさっていうのは、日本人にはやっぱりちょっと距離を詰め切れた実感できない問題なのかなとも思う。
いや勿論まさにそれを抱えてる日本人もいるのはわかってるけど。

スピーカーって言葉もすんなり出てこない環境で証言させられるとかキツいだろうな〜

全編通してBGMらしいBGMもなく、しっとりドラマに溶け込める作品だった
ただしあくまで初見では、かも

しかし裁判だろうとなんだろうと音声だけとはいえ他人の喧嘩聞いてるのって嫌だな〜苦笑