わにたつまき

落下の解剖学のわにたつまきのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます


長い裁判の果て。

夫が死んで、妻に嫌疑がかかりますよーってお話。

クライムサスペンスの体をとってますが、謎解きどんでん返し系ではなくて、うんざりするくらい長い裁判の中で自殺なのか?、それとも妻に殺されたのか?を争う展開。 真実にはかなり濃いめのモザイクがかかっていて、妻は殺人を否定し続けるし、息子の証言は曖昧で想像の域をでない、弁護士も真実よりも裁判に勝つための方策をとる事だけを考える。凶器のような物的証拠は出てこないが夫婦喧嘩が録音されたUSBは出てくる。真実は不明瞭なまま、うんざりするほど長い裁判は終わり勝ち負けがきま
る。

2時間32分の長い作品(あえて長いと読み解く)で、うんざりする様な裁判は判決が下るものの、真実は不明瞭でモヤモヤが残る。コレがこの映画の狙いなのかな?

作中の音楽とメッシはホントに素晴らしいです。
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