2024-31
私にとって裁判傍聴は徐々に明かされる真実に心揺さぶられて最後にどんでん返しが___?!ていう司法エンタメでしかなかったのに、本作は全くそんなことなくて。
被告人や被害者の知らない一面が見えてくる流れはあるものの、知ったからといってその行動の善悪を判断することが簡単に出来ない。誰かに見せるつもりもなかった、当事者だけが向き合った不快な事実がアリバイとして傍聴者に暴かれていく。
無実が下された途端何もかもが正しかったことになる訳じゃないんだな、と改めて気付く。閉廷後のあの気疲れまで描くのは、エンタメを観に来てる側として新鮮だった。
あとワンちゃんの演技力凄すぎる、あんなこと出来るの?!