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落下の解剖学のしのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.2
上海にて中国語字幕で見た。お客さんは自分を含めて4人。商売成り立ってるのかな。日本語字幕の映画を見てる時はあんまり意識してなかったけど、慣れない言語だと字幕がフラッシュ暗算みたいに見えるのね。フランス語は言わずもがな、中国語字幕も7割解読できなかった。

画作りとかカメラワークはどちらかというと苦手な部類。レンズの選択のせいなのか、奥の方とかは貼り付けた一枚絵のようにペラッとしてる。カメラも一台しかないんかという使い方で目が疲れる。

正直、カンヌってまだこういうので喜んでるんだ...という困惑した気持ち。テーマありきで、映画的な面白さは皆無と言っていいと思う。何よりも問題なのは、作家性が希薄だということ。インテリが嬉々として飛びつくようなおもちゃを提供したに過ぎないんじゃないかと感じる。
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