さすらい農場

落下の解剖学のさすらい農場のレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.6
ー ありのままであれ
   だが、覚悟せよ ー

落下した男の不審死
限りなく[黒]に見える人物
[潔白]かどうかは問題ではない
ただ[血痕]が示す事実を推測するしかない

審議が進むと共に浮かび上がる人物像
解体される、ありのままの家族の姿
真実は人の数だけあって
言葉の断片で意味は曲解される
[真っ赤な嘘]かもしれない
[赤裸々な真実]かもしれない
どうあれ人はグレーと寄り添い生きるしかない

社会的な失墜、人生への失意
落ちて壊れた卵は二度と元には戻らない
他人を貶める者もまた無自覚に落下している