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落下の解剖学の作品紹介

落下の解剖学のあらすじ

⼈⾥離れた雪⼭の⼭荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺⼈容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息⼦だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場⼈物の数だけ〈真実〉が現れるが――

落下の解剖学の監督

落下の解剖学の出演者

原題
Anatomie d'une chute/Anatomy of a Fall
公式サイト
https://gaga.ne.jp/anatomy
製作年
2023年
製作国
フランス
上映時間
152分
ジャンル
ドラマクライムスリラー
配給会社
ギャガ

『落下の解剖学』に投稿された感想・評価

健一

健一の感想・評価

4.0
氷結のとき。




第76回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。
第96回アカデミー賞 作品賞他計5部門ノミネート。

いかにもカンヌが好きっぽい静かな衝撃作。
ジャケを見ると「ファーゴ」を思い浮かべてしまうのは私だけでは無いはず。
Filmarks内でもかなり話題になってますね!
観て来ました。😁

決してつまらなくは無いがカンヌ、アカデミー賞などで受賞&ノミネートされているせいか否応なしにも見る前の期待が高まり過ぎてしまった感はあった。😅

ドイツ人の妻とフランス人の夫。
そして11歳の息子。彼は4歳の時に不慮の事故でほぼ視力を失っている。
ある日 息子が家の前で頭から血を流して死んでいる父をみつける。
一体何が起きたのか分からない残された妻(母)と息子。
次第に警察は頭部に殴打された後があると判断し『これは他殺ではないか?』と妻を疑い始める。
妻は友人の弁護士を雇い無実を晴らす苦しい日々をスタートせざるを得なくなる。

約10年前 私の親戚の叔父が突然亡くなった。
お風呂に入っていたのだが、数時間経っても出てこず、不審に思った叔母が浴室に見に行くと風呂に浸かったまま亡くなっていたそうで・・・
警察に通報し数分後に到着した警官はその場で叔母を事情聴取し『夫婦仲は円満でしたか?』や『最近大きな夫婦間でのトラブルは?』などいかにも叔母が叔父を殺めたかのように質問してきたそうだ。
質問が続くにつれ さすがに叔母も激怒し『もしかして私が殺したと思っているんですか?😡』と声を上げたらしい。
しかしこれは通常の職務質問で『原因不明の突然死』が発生した場合、警官はどうしても失礼とは思いつつ その場でこのような質問をしなければならないらしい・・・


さて本作 ネタバレあり。


まるでドキュメンタリーを見ているかのような とんでもない緊張感。
劇中の音楽もほぼ排除し観客は『あたかもその場に居るような』張り詰めた緊迫感をこれでもかと味わえる。

妻は夫を本当に殺したのか?
それとも自殺なのか?
他殺なら理由は 何故?
自殺なら理由は? 何故?
観客はその 解剖学 から一瞬も目が離せなくなる。
そしてその結末に・・・

これは安堵なのか? 安心感なのか?
   達成感なのか? 日常を取り戻したのか?

鑑賞後にどんどんと余韻と自分なりの解釈が膨らんで行く・・・
そう思わせている時点で この作品 は成功したと言ってもいいのでしょう。
爽快感は全く無いのだが、無償の幸せを願う自分もいる。
なんとも不思議で奇妙な作品だった。

7年前に日本でも公開された「ありがとう、トニ・エルドマン」でも好演を見せ 本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたザンドラ・ヒュラーの圧巻の演技が本作が成功した最大の要因。
この役を非凡な女優が演じていたら恐ろしくつまんない作品になっていただろう。
ザンドラがたった一人で作品を支えているといっても過言では無い。

劇中のスコアが無く 淡々と進む150分なので少々『中だるみ』は歪めないのだが終盤の裁判での『夫婦間の口げんか』の録音を聞くシーンは最大の本作の見せ場で それまで溜めてきた感情を一気に爆発される名シーンとして深く見るものの心に浸透してくる最高の演出。
ちょっと「マリッジストーリー」をパクったような演出だったが。😅
あのシーンが全てのモヤモヤを晴らしてくれる見事な終盤だった。

ホントに・・・無実なのか?
上手く・・・ 逃れただけ?
なんかギクシャクするままエンディングを迎える。

疲れ果てた彼女の横に愛犬が駆け寄り添い寝する。

彼女は『至福のとき』を得たのか・・・


真実は雪の中に覆われ、
春には溶けて.......消えて行く。



2024年 2月29日 10:45〜
Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下 (9F)
💺187席
客入り 50〜60人くらい。

今日は うるう年。
4年に一度の日にこんなスゴイ作品と出会えたなんて!
至福の日‼️ ☃️
ぶみ

ぶみの感想・評価

4.0
疑念の中に〈落ちて〉いく。

ジュスティーヌ・トリエ監督、ザンドラ・ヒュラー主演によるフランス製作のドラマ。
雪山の山荘で男性の転落死が発生、殺人容疑がかけられた妻等の顛末を描く。
主人公となる被害者の妻・サンドラをヒュラー、彼女の友人かつ弁護士・ヴァンサンをスワン・アルローが演じているほか、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ等が登場。
物語は、被害者と小説家である妻、視覚障害のある11歳の息子の三人家族において、冒頭、夫の転落死を発見するシーンでスタート、以降、事故なのか、自殺なのか、はたまた他殺なのか捜査が進められるなかで、妻であるサンドラに殺人容疑が向けられる様が中心となるが、予告編から察するに、誰が犯人なのかのフーダニットや、何故事件が起きたのかのホワイダニットを解明していくサスペンスやミステリ色が強いのかと思いきや、その実は、サンドラが法廷で証言していくドラマとして進行していくため、前述のようなゴリゴリの謎解きミステリを期待してしまうと、拍子抜けしてしまうことに。
しかし、本作品の本筋は、所謂謎解きではなく、夫婦にしかわからない人間関係を筆頭に、家族にしかわからない、はたまた親子にしかわからない関係性が如実に炙り出されていき、それに対して法廷がどのような判断を下すかが最大のポイントであり、通常のサスペンスものとは一線を画す内容となっている。
そして、観る側をそんな法廷での傍聴者や、陪審員的な視点から見させようとするカメラワークや、アップの多用、心情では理解できても証拠がなければどうしようもない、といった、法廷ならではの演出により、関係者からの発言が二転三転したり、証拠が出たりするたびに、真実は何かと考えていたことが簡単に揺らいでしまう自分に気付かされた次第。
特に、中盤にある過去にあった夫婦の口論の録音音声と、その再現シーンは、ヒリヒリするような夫婦の空気感が手に取るように伝わってくるものであり、絶対にあんな状況には陥りたくないなと思わせるもの。
また、クルマ好きの視点からすると、冒頭に登場した女性のクルマが、スズキ・S-CROSSであったり、主人公一家のクルマが三菱・パジェロであったりと、日本車率が高かったのは、何気に嬉しい限りであると同時に、パジェロは結構古いモデルであったたため、主人公一家の財政事情を端的に表していたポイント。
基本、劇伴が廃されたヒリヒリとした会話劇の中に、少しのすれ違いから生じる人間関係のズレが巧妙に描かれており、法廷ドラマとして濃密な仕上がりになっているとともに、陪審員の難しさが手に取るようにわかり、ドラマなのだが観る側の心の中にザワザワとしたサスペンスが巻き起こる良作。

問題なのは、そこじゃない。
kuu

kuuの感想・評価

3.9
『落下の解剖学』
原題 Anatomie d'une chute
製作年 2023年。上映時間 152分。
劇場公開日 2024年2月23日。
これが長編4作目となるフランスのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。 

視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、登場人物の数だけ真実が表れていく様を描いた。

女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。主人公サンドラ役はドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。
第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされた。

人生を少なからず重ねてきたら説明も理解も正当化もできないことが起こる。
今作品は、どのように自分の主張をし、言葉やレトリックに頼って出来事を理解しようとしているのかを注意深く観察している。
あるいは、我々がいかに言葉や状況をねじ曲げて自分の都合のいいように操作するか、別名『嘘』若しくは『方便』を使うか。
主人公はフィクションの作家。
彼女の云うことのどこまでが真実なんか。
どこまでがフィクションなんか。
今作品は注意深く、観てる側にわからないようにしている。
彼女を信用するかしないんか。
また、弁護士という職業を考えれば、信じようと思う範囲内でしか弁護士を信じることができないと確信する。
結局のところ、彼らの仕事は、自分たちの "味方 "に有利になるような出来事を正確に抽出した描写を提示することだけ。
我々が使う言葉は、ときには心に突き刺さり、相互理解と合意を生み出し、善と真実の名の下に視点を変えることができる。
人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。
当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。
息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。
しかし、発言に虚偽の可能性があることを考えると、人はしばしば正直さを犠牲にして言葉を使う。
人の言葉は誠実であることもあれば、意図的に誤解を招くように注意深く作られることもある。 世界全体がこれに依存し、その努力に対して十分な報酬を得ている。
今作品のどの場面で、誠実さと欺瞞のどちらが起こっているんか。
人は他人の発言にどれほどの価値を置いているのか。
今作品には、真実対虚構、信頼対不信、語られる物語、記憶される出来事、尋問や慎重に選ばれた発言によってよみがえる出来事などなど、魅力的な層が含まれている。
しかし、それらは真実なんか。
死んだ男はどないして死んだんか。
主人公は本当に知っているのか。
それとも、知らへんのか。 
云い分を聞いているのは誰なのか。
自分たちとは異なる視点を持っていたり、真実を語る私たちを信用していなかったりする人たちは、私たちの言うことを本当に聞いているのか、気にしているんか。
これは、脚本、演技、撮影において卓越性と優位性を達成した、徹底的に考えさせられる映画といえる。
"何が起こったんか?"
がポイントであって、矛盾してるが、そこがポイントでもない。
おそらく、実際のポイントは、感情や出来事の意味を理解しようと懸命に働き、責任の所在を突き止めるにはあまりにも複雑で、最終的には不正確なままでなければならないかもしれない物事に対して、責任を負わせたいという強い欲求や必要性を感じているということかもしれない。
我々は、都合のいいように単純化された説明や答え(多くの場合、でっち上げやうそ、または方便のもと)を受け入れ、半分暗闇の中で、しかし、自分自身の光をあちこちに照らしながら、人生の旅を続ける。

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