観た。
2023年にカウリスマキの新作を映画館で観られる、単純にそれだけで幸せ。
ラジオでは、ウクライナとロシアの戦況を特にウクライナ側の被害をニュースが伝えている。
引退を撤回しての映画制作に至ったのはこの辺りも影響しているのかな、と。
アンサにも、ひどい戦争よね、という台詞を言わせる。
お話は労働者3部作の4本目とも言われているのか。
時代なのか、過去作と比べて労働者の貧しさは感じられない。というか、言っても仕方ない事なんだけど…やっぱりカティ・オウティネンの偉大さを知らしめられた。
アンサ役の女優さん、悪く無いんだけど。全体的に笑みが表情にあるし、幸せに育ってそうだし、愛想が良いんだよね。
カティ・オウティネンの天性の仏頂面というか。不幸せを滑稽に見せられる役者さんはなかなかいないよな。
きちんとカウリスマキ映画なんだけど、ずっとそこの物足りなさを感じながら観てしまった。
途中、2人で入った映画館で流れていたのは、まさかのジャームッシュの「デッド・ドント・ダイ」これはニヤリとした。さすがお友達。
少し物足りなさはあったけど、映画館で観られた事に感謝かな。
アキ・カウリスマキ、脚本・監督