アキ・カウリスマキ監督作品。
私にとってはこの作品は観るのが2作目。
労働者の恋を優しいタッチで描きます。
あらすじ
スーパーで働くアンサと建設現場で働くホラッパはカラオケ屋で出会います。
2人の恋の行方は…
クラシカルなラジオから流れるニュースはウクライナ情勢を伝えているので、これが現代なのだとわかる。
スマホがあってもおかしくないのにスマホは出てこない。
パソコンもないので、インターネットカフェに行ってパソコンを借りて仕事を探す。
昔ながらの街並み、古びた家や店内を見ているとここは現代なのだろうかと考える。
郷愁を感じる画面…。
出てくる人々も味わい深い会話。
歌が得意だと思っている友人は、自分の歌が誰かの目に留まらないかと小さな願いを持っている。
優しい親切な人々が多く、気遣いがじんわり心に染み入る。
彼を夕食に招待する時に少し手の込んだ料理とお皿とカトラリーを準備したり、お花が枯れても取ってあったり、さりげない描写がセリフはなくとも気持ちが伝わってきて観ている私もなんだか微笑んでしまう。
枯れ葉を踏み締めて歩くとサクサク音がして心地よい。
世の中いろんな辛い事もあるけど、"小さな幸せ"を大切にしたいとなんだか温かな料理を食べた後のような、そんな気持ちになった映画でした。
旧年は沢山の映画と沢山の皆様の素敵なレビューを観れて幸せでした。
また今年もいろいろな映画を観て行きたいなーと思っています。
遅くなりましたが今年もよろしくお願いします😄