カルダモン

枯れ葉のカルダモンのレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
4.3
新年明けまして一本目。映画を楽しめる毎日を願って。

口角がミリ単位で上がるくらいの笑い、居心地のよいテンポ、温度にウトウト寝落ちした瞬間もありつつ、職を転々とする生活や、ラジオをつければウクライナ侵攻の報道が流れており、安堵できない毎日が今日も横たわっている。

男も女も働けど働けどなおわがくらし楽にならざりの人生。それでもわずかに揺れる感情であったり出会いやすれ違っていく人に触れるなかで、人生はわりと面白いし大変だけど自分の生活は捨てたものではないと気づく。上を見ずにじっと手を見たり値札を見たりしながら生きる。前を向くでもなく上を見上げることもない。カウリスマキの後ろ向きながら前進、下向き視線の姿勢に勇気付けられる。

世界は争いばかり。寒いし辛いし悲しい。だからほんのりとした小さな幸せが必要だし、滲みる。


劇中に登場する姉妹ポップデュオMaustetytöt
(マウステテュトット)がとても良い塩梅でアルバム欲しくなっている。これユニオンとかで売ってるかな?サウンドはもちろんPVとかアルバムジャケットとかどれもツボ。で、フィンランド語の発音とか妙に耳馴染みが心地よいんだよなあ。まったく読めないけど。

https://youtu.be/aBFDZn6JAV8?si=Qbein0s_bwE6j-tp

https://youtu.be/YGPNRkG-3mo?si=s6tt7OCxwm7ejmZ7

https://youtu.be/m9QH2NnrpgQ?si=DGJm_62Gze63kSsf