20231230@ユーロスペース
年末休みの渋谷の晴れた午後、友人との新年会のお店を探しながら神山町をだらだら歩き、オーチャードホール前の観光客だらけのStarbucksで仕方なく待ってから観賞。
アキカウリスマキ監督のいつもの趣。
この作品は希望や期待が鑑賞後に残るものだと思った。
ウクライナ侵攻戦場の隣国フィンランド・ヘルシンキが舞台で、直接の被害は無いが常に隣国での悲惨なニュースがラジオから聞こえてくる日々に過ごす人達。
それぞれの生活、恋愛などで頭がいっぱいであることは当たり前のことであるし、緊迫した情勢であっても人が、他人から見れば小さなことに思い悩み煩うこと、重く乗しかかること、それらに不器用に人間らしく真っ直ぐ向き合う尊さを描いているように思えた。
