このレビューはネタバレを含みます
アキ・カウリスマキ監督の映画を「何も起こらない」と云う人がいる。いやいや、充分に彼女の心の中に、彼の心の中にさざ波がたっている。さらに、それは確実に彼らの人生を変えるものへと成長する。
シンプルな日常の中で心を研ぎ澄ませてみれば、多いとは云えな会話や控えめなしぐささえも、すべてに愛が宿っていることに気づく。例えばポケットのチャックをしめる行為にさえも。
白いごはんで人は生きていけるけど、そこに梅干しがあるかどうかはごはんを味あう上では重要だ。ひどい喩えかな。いや、真面目に。
画面の隅々まで、聴こえてくる音のすべてが、楽しめた。
「珈琲でものみに行かない?」あ~、いいな!