今回は色味と構図なカウリスマキ的リアリズム。
アキ・カウリスマキ監督作品。小津フォロワーらしいカウリスマキ監督最新作公開とのことで予習して挑んでみた。
"パラダイスの夕暮れ"を予習してから見たのだが、まるっきりアップデート版な感じでいろいろ笑った。労働者階級の男と女が出会い何回か会ううちにいい感じに落ち着く話はまあ一緒なんだが、"パラダイスの夕暮れ"がモノクロかと思うほど原色が散りばめられていて美しい、色味はゴダールのカラーというよりかはやはり小津後期のカラーに近いのはちょっとにっこり。
あと室内の小道具やテーブルに向かい合って座る二人を横から撮った構図とかけっこう良かったなーと感じた。でもやはりというかカウリスマキの雰囲気はそこまで好きじゃないなーというか好きでも嫌いでもない。いろいろ事件は起こるんだが辛辣にはならず、あくまでもオブラートに包んだ不思議感がほっこりするし良いんだがそこまで推せるほどでは無く。今回は映画ポスターとかウクライナ情勢批判とか軽めにあってちょっといい塩梅には思うが。
