2023年公開映画でトップクラスに好きなラストシーン。ワンコ好き必見。
仕事を転々とする低所得な男女のすれ違い恋模様をカウリスマキらしくユーモラスに魅せる。登場人物は驚くほど笑わない。だけど心情が想像できるのは台詞の豊かさやシーンに合った歌詞にあるのだろう。
ファーストデーは12月公開の本作をやっとのこと観てきました！
やっぱアキ・カウリスマキ監督の作品は良いなぁ。
登場人物が常に真顔というシュールさが逆にユニークで笑ってしまうんだけど、そこに貧困や仕事といったテーマ性を被せながら、本作は恋愛をド直球に描いています。
一回ケンカして離れ離れになってからのホラッパの行動が実に良くて、素直になれなくて最初は偉そうな発言で拒否しながらも少しずつ歩み寄っていく…そこからのまたすれ違い！という焦ったさもきちんとドラマとしての展開の積み上げがあるから不思議と観れちゃうんですよね。
本当にラストシーンが心地よくて大好きです。
あと『枯れ葉』は卵映画。
アンサがホラッパを自宅に招き振る舞う料理には半分にカットされたゆで卵。食後、料理は半端に残され、卵も半分だけ残っています。まさにこの後の2人のすれ違いと期待を裏切られるアンサの気持ちを示唆。なんとも切ないラブロマンスでしょうか。
ただ本当にラストに救われます。
〈キャスト〉
アンサ(アルマ・ポウスティ)
ホラッパ(ユッシ・バタネン)
フータリ(ヤンネ・フーティアイネン)
リーサ(ヌップ・コイブ)
※2024年新作映画14本目
※2024年劇場鑑賞17本目
