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枯れ葉のdrawのレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
3.8
◯ カウリスマキ監督の引退宣言から6年を経ての復帰作。
「この歳になって現代の実社会との関係性を少し妥協しないといけなくなったんだ、少しだけ」
☑︎ノスタルジー溢れる夢の空間
☑︎労働者と資本社会の殺伐さ
☑︎誰かを想うことの暖かみ

《愛を、もう一度勝たせてやろう》
まさかDDDが作品内で使われるとは!笑
監督の作品は初めて観たが、新作なの?と疑ってしまった画面の荒さと表現抑え気味な人々の雰囲気に心配になってしまったが、とても独特な演出、ユーモア、色味に惹き込まれてしまった。
時代背景が不明。というか混ざり合ってる。
約束の心細さ、大切さ。
孤独とワクワク感。
思いやりと心の信頼。
目で見える喜怒哀楽の希薄さがユーモアと時折見せる表現の印象を印象深くする。
全体が愛らしい。
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