ゲイリー冨久津

枯れ葉のゲイリー冨久津のレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
3.5
フィンランドの名匠アキ・カウリスマキが5年ぶりにメガホンをとり、孤独を抱えながら生きる男女が、かけがえのないパートナーを見つけようとする姿を描いたラブストーリー。

初カウリスマキです。
派手な映画ではないと思っていましたが、予想以上に淡々とした映画でした。

とはいえ映画の演出として笑える要素もそこそこあるし、登場する人物は愛嬌があり、飽きる事はありません。

友人たちやカラオケバーのお客さん、ラスト近くに登場するバンド、犬🐕、バー「カリフォルニア」などの店名などなど、ちょっと惚けた感じで、和ませてくれるものが沢山ありました。

ですが、主人公の2人を取り巻く状況は良くありません。

まず、主人公2人の生活が厳しい。
見た感じアラフォーの2人。
その日暮らしとまではいかないまでも、希望もなく諦観した日々。
ラジオからはウクライナ戦争の話題。
それぞれ失業もあったり安定には程遠い。

そんな時にカラオケバーで偶然出会った2人。
お互い気になる感じも声かけられず。
別の日に偶然出会い、お茶をして映画鑑賞。(何故にデッド・ドント・ダイ?)

次回の約束するもTEL番号書いたメモを無くすチョンボ。(時代設定いつよ?)
このタイミングでもまだお互いの名前も知らない2人。

ようやくが恋愛が成就するかと思いきや、また会えない状況に。

懐かしいラブコメを観てるよう。

私の読みが浅いんで、愛があれは大丈夫的にしか理解出来てませんが、小津やチャップリンなど監督が影響を受けたものなど、
いろいろと読み込む要素がありそうですね。
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津