冒頭で写される、コンベアを流れてレジの終端にせき止まる肉塊がどうにも物悲しくて、全体的に秋の曇り空のような調子の映画という印象だった。
この映画はラブストーリーではあるけど、
<ロシアのウクライナ侵攻>、<うつとアルコール中毒>、<日雇労働>といったようなキーワードを前提にした愛の賛美というのは、はたして言葉通りの賛美として受け取れるか?というのは観客としてモヤモヤするところ。
更に言うなら「恋は盲目」という言葉通りに無視して良いものかどうか悩むキーワードが映画の中で多いので、いわゆるデカデカとした文字の<The・ラブストーリー>を期待してみると肩透かしを食らう人もいるかと思う。