世の中で流れている曲は、「恋」についての曲ばかり。
何故なら、人が皆、「共感」出来るから。
細かいところまでずっと二律背反・二項対立というストーリーの基礎が完璧に続いていた。
大袈裟な「イメージの抽象化」がずっとされていた。
労働者階級ってこんな感じ、一人暮らしってこんな感じ、が淡々と、イメージが抽象に変換されて、わかりやすく対比された映画だった。
その根っこには、「共感」がある。
アルコールに背く描写が、個人的にお気に入りである。
俳優が大袈裟に表情を作らなくとも、感情が伝わる構成には度肝を抜かれた。
正に、ストーリーのお手本である。
恋をしたくなったら、真っ先に見るべき映画だ。
映画監督になるなら、真っ先に見るべき映画だ。