アキ・カウリスマキ監督作品。
現代社会情勢への皮肉や嘆きはしっかり伝わってくるものの、わかりやすくホッコリ要素も多めで観やすかった印象。
若くない孤独な労働者階級の男女2人がカラオケバーで出会い、お互い次第に惹かれ合うが仕事も生活もうまくいかず、さてどうなる?…という物語。
話としては目新しいわけでもなく、すれ違いの描写もありきたりなのに、しっかり気持ちが入ってしまう。監督の作り出す世界観はやっぱり魅力的。
2人の主人公どちらの同僚も人間味があっていい味出していたし、終盤の人生が破綻しかねない問題も割とサクッとクリアしちゃうところも見やすさのひとつだと思うけど、自分のへそ曲りが発動して「全体的にもうちょっと厳しくて冷淡でもいいかなー」とも思ってしまいました。