アキカウリスマキの世界ってどうしてこんなに、いいんだろう。
ちょっとだけニヤッととして、ちょっとだけ幸せになって、ちょっとドキッとする。
それにしても、あの色彩のセンスは、デザイン王国のフィンランドだから?
お洒落さを全面に出さないところもいい。0
部屋の壁がブルーグリーンでソファが赤、アンティークっぽいランプとか家具。
キッチンのタイルが赤で、物入れの扉がグリーン。
服は普通の地味めなスタイルなのに、コートとトップスとスカートの色合いが絶妙。
アンサが働いてるスーパーのロッカールームで3人がコートを羽織った時、その3色(イエロー、ブルー、赤系?だったかな)がすごくいい。
ストーリーはごくシンプルラブストーリー。
今までのに比べて、より身近で現実味があったかな。奇妙な個性的な人ではなく、隣にいそう。
アンサとホラッパ。周りの人も
普通の労働者階級の人。
全編にわたって、ロシアがウクライナを攻撃するニュースが流れる。
アンサは無表情で聴いているが、途中で音楽のチャンネルに切り替えたりする。
でも内心、すごく理不尽なやり方にムカついている。