カンヌ映画祭でグランプリと聞くと、一応気になって観る方だが、この作品はかなり尖っていた。
1940年代のポーランドを舞台に、占領したドイツ軍人とその家庭のかなり裕福な生活が淡々と描かれる。当然なが…
関心領域というタイトルがぴったりすぎた。
所詮人は自分の関心の中だけで生きていることをまざまざと見せつけられた。
無関心な場所、無関心な人、無関心な時代、距離が離れたことで関心が薄れ無関心になる…
不協和音
序盤で音楽と共にスクリーンがずっと真っ暗なので、故障とか思っちゃうけど、これも演出の一部。
その後は、幸せそうな家族がピクニックをしているシーンから始まる。ドイツ語を話している様子。徐々…
セリフや表情にはフォーカスを当てず、音響やカメラワークによって物語を察させる演出はとんでもなく斬新だった。
人間は自分自身の関心領域によって、目や耳、鼻など五感のスイッチがオンオフできてしまう都合…
先行にて。
目に映る情景はのどかで、青空の下、子供達が走り回りそれを眺める家族の絵なのだが、時折、薄く耳に触れてくる〝音〟が映像のイメージをガラガラと崩し去る。映画というより映像作品という感じだが…
耳に残る音と画面に映る色が恐怖感を煽ってきます。壁の向こう側は収容所。毎日行われている虐殺の直接的な表現は無く感情移入はなし。
うめき声や銃声、焼却炉から出た煙、川に流れ着く人骨が静かに存在を示して…
小さい頃好きだったvirtual insanity や Rabbit in Your Headlights のMV の監督がアカデミー賞獲ったって聞いたとき(というかノミネートされた時点で)、親戚の…
>>続きを読む平穏でだれもが望みそうな暮らしのシーンと対照的な、収容所で焼かれる「荷」の叫びや黒い煙。なんて残忍な。
何気ない日常に、何気ないわたしたちにこんな残忍さがもしかしたらあるのかもしれないし、知ること見…
A24ですが!
史実を『常識の範囲内』で知っていたら最初の10分も経たないうちに超絶胸糞悪い。音響にこだわっているらしいので映画館まで保留にするつもりだったが、現在最も冷静な思考を持つ映画監督の作…
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