セリフや表情にはフォーカスを当てず、音響やカメラワークによって物語を察させる演出はとんでもなく斬新だった。
人間は自分自身の関心領域によって、目や耳、鼻など五感のスイッチがオンオフできてしまう都合…
先行にて。
目に映る情景はのどかで、青空の下、子供達が走り回りそれを眺める家族の絵なのだが、時折、薄く耳に触れてくる〝音〟が映像のイメージをガラガラと崩し去る。映画というより映像作品という感じだが…
耳に残る音と画面に映る色が恐怖感を煽ってきます。壁の向こう側は収容所。毎日行われている虐殺の直接的な表現は無く感情移入はなし。
うめき声や銃声、焼却炉から出た煙、川に流れ着く人骨が静かに存在を示して…
平穏でだれもが望みそうな暮らしのシーンと対照的な、収容所で焼かれる「荷」の叫びや黒い煙。なんて残忍な。
何気ない日常に、何気ないわたしたちにこんな残忍さがもしかしたらあるのかもしれないし、知ること見…
A24ですが!
史実を『常識の範囲内』で知っていたら最初の10分も経たないうちに超絶胸糞悪い。音響にこだわっているらしいので映画館まで保留にするつもりだったが、現在最も冷静な思考を持つ映画監督の作…
あらすじが既に出オチだけど、どう100分もたせるんだ?と思いながらみた。
バイオハザードあるいはデビルメイクライ方式のカット割がめちゃくちゃ効いてる。普通に何が映るかわからなくて怖い。あと奥行きのな…
アウシュビッツ収容所の隣で暮らす裕福な家庭。
本作では、カメラを固定し撮影する“フィックス”が多用されています。
そのおかげで、我々は監視カメラから一家を覗いてしまっているような感覚に陥り、不気味さ…
固定カメラなので演技の見せ場であろう場面でも役者の表情にズームアップせず本当に看守長の家族や生活を間近で見ているような気持ちになる
これは過去の事件で他人事ではなく今に繋がっている事にフォーカスして…
肝心のシーンが描かれていないという意味で『オッペンハイマー』と比較される事が多いが、登場人物が目の当たりにしてないものはいっさい描かない、というスタンスの『オッペンハイマー』と比べ、主人公である収容…
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