アウシュヴィッツ収容所のすぐ隣で暮らしていたナチスの生活描写だけの映画です。収容所での出来事の描写は一切ないのですが、音が聞こえたり、遺品が出てきたりして、視聴者の想像に任せられています。仕事や家事のルーティンを通して何のことにも慣れてくる人間の力は解釈によって恐ろしいと思わされました。ナチスの話ではなくても、ホームレス、動物の虐待、環境問題等... 日常になった時点で何も感じなくなってくるのも人間らしいというか...恐ろしいですよね。
このようなアプローチはかなり斬新ではありますが、40分程度でも良かった気がします。長編映画だとまあまあだらけてしまいます。