一見普通の日常風景に思える様な中に物凄い恐怖が散りばめられている
(囚人たちから搾取した服、下着、金品、金歯等々、人間焼却場の煙突から立ち登る煙、人灰が流れる川からの人骨、毎日の様に聞こえる悲鳴や銃声や犬の吠える声)
直接的な描写が無いから観た人それぞれで妄想してしまうと思う
大量殺戮が家の外の壁1枚の向こうで起こっている事に対する日常化
日常の中にチラッと見える殺人の痕跡
コレが良い環境で離れたくないと思ってしまう奥様
只々、恐ろしい
サーモグラフィーみたいな描写はナチスへの抵抗を表しているのだろうか?
実際の収容所の映像が出て来るがおびただしい靴の数にショックを受けた
静かなホロコーストの恐怖を味わいたい人は
観てみると良い