加害者目線でのアウシュビッツがめっちゃ怖いって話
すぐ隣の壁の向こうからずーっと大量虐殺による怒号と泣き叫ぶ声が聞こえているのに、画面には幸せそうに暮らす家族が映っているの、音と映像のズレに頭がバグりそうになった
関心が向けられる領域はあくまでもこの自分達の家の中だけであって、壁一枚隔てた向こう側は領域外なんだなって……
アウシュビッツでの暮らしを“地に足ついた”“ここまで上り詰めた”“子供たちの成長にも適した環境”としていることの怖さ😵💫
ひたすらに移りゆく季節と家族の暮らしを描いているから単調で盛り上がりがないといえば聞こえは悪いんだけど、2時間弱かけて淡々と気持ちの悪い悍ましさがじんわりと広がっていく感覚は凄かった
あとこれは褒め言葉なんだけどマジでずっと音が不快で嫌すぎ🥲
普通のスクリーンなのに身体の中から響くような音圧が苦しくて落ち着かなくて、同じA24製作なのもあって（？）ミッドサマーの音が気持ち悪かったトラウマ思い出してしんどかった
途中のカットインも直接的な怖さはないのに底知れない不安を煽ったりしていて、何も怖いものは画面に映っていないにも関わらず安いホラーよりずっと怖いっていう不思議な体験を味わった
そこそこ大きいスクリーンだったのにお客さん5人しかいなくて失敗したカモ⁉️と最初は思ったけど、間違いなく観て良かった！
