【Fan’s Voice独占試写会で鑑賞🎬】
※スコアとネタバレ部分は公開後に追記します
(追記しました🙌)
🏵全体の感想
豊かな自然に囲まれた家族の何気ない日常が描かれているが銃声や悲鳴が頻繁に聞こえてくる。家族たちは気にもとめず、悲鳴も鳥のさえずりも風景の一部に思っているんじゃないかと思いぞっとした。直接的な表現じゃないから淡々とした怖さがある。アウシュビッツ収容所を新しい視点で描いており、一見の価値ありです。
🏵オープニングとエンディング
それぞれ舞台のような始まりと終わり。
🏵情操教育
ヘス夫人にとっては自然が豊かでガーデニンクができてお手伝いさんがいて子育てにはもってこいの環境だと思っているのがとても怖い。日常の延長に銃声や悲鳴が溢れているのに。この環境で育った子どもたちがどんな大人になったのか、とても気になる。
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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
(公開後に追記しました)
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🏵印象に残ったシーン
塀の向こうでは今まさに未来が奪われようとしているのに、塀のこちら側では夫婦が次の旅行の計画を立てている。
🏵ヘス夫人
凄い強かった。自分の暮らしを変えたくないからって「(場合によっては)ヒトラーに交渉して」て言い放つの強すぎない?このご夫人のせいで一家ともども粛清されそうで怖いんだけど…でも何かの手違いでこのご夫人がユダヤ人に間違えられてホロコーストにでも収容されちゃえば良いのにとも思ってしまった。自分が経験しないと他人の痛みが分らない人もいるからね。
🏵マトモな母親
母親(子どもたちからみて祖母)が、夜も眠れず、どんどん酒浸りになっていくのがとても印象的だった。この時代の人たちにとってどちらが一般的な反応だったんだろう。ユダヤ人たちの悲鳴を浴びて育った家庭菜園の野菜を自分だったら口にできない。自分の育て方が間違ってしまったと後悔の念があの手紙に書かれていたかもしれないと思った。
🏵分からなかったシーン
親子で川遊びをしている最中に、何かが流れ、父親が慌てて子どもたちを避難させたシーン。そんなに慌てて一体何があったんだろう。最初はヒルや動物の骨かと思ったんだけど、たぶんアウシュビッツ関連の何かだろう。
🏵その他いろいろ
・舞台のようなオープニングとエンディング
・ユダヤ人から奪った服をきて笑ってるのこわい
・花壇に巻いてるあの灰はもしかして…
・何かの手違いであの夫婦が収容されたら良いのに
🏵アフタートークでのこぼれ話
途中に出てくる"りんごを埋める少女"は、当時実際にいた人で、土に隠した果物を食べて、どうにか生き残って欲しいとリンゴや梨を埋めていたそう。そう思うと、命がけで善意の行動をした少女に感銘を受けるとともに、ラストに描かれた収容者同士の諍いを思い、なんとも複雑な気持ちになる。