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関心領域のno58のレビュー・感想・評価

関心領域(2023年製作の映画)
4.8
関心領域というタイトルがぴったりすぎた。

所詮人は自分の関心の中だけで生きていることをまざまざと見せつけられた。

無関心な場所、無関心な人、無関心な時代、距離が離れたことで関心が薄れ無関心になる。
無関心なものは結局すべて塀の向こうのこと。自分の領域に入ってこない限り、どうでもよいことなんだと思った。

それが毛皮のコートとか口紅とか服とか金歯なんだろうな…。

ラストのトリッキーな手法がぐっと作品を引き締める。

終始不気味な作品でした。でも誰かと話したくなるし、余韻が残る。
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