メシと映画のK佐藤

映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐のメシと映画のK佐藤のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

今年のSHT劇場版は、個人的に戦隊に軍配が上がると思います。
と言うか、今年程上映時間がライダーと逆であろうと思った事は無いです。

この内容の薄さなら、ライダーは戦隊の上映時間である30分で十分であったと思います。
本作公開時はテレビ版がヘビーでシリアスな展開が続いていた反動なのか、終始内容が軽い…と言うか軽過ぎる。
ギーツってこんな薄ら寒いギャグが連発する軽薄な物語でしたっけ?

英寿を英寿たらしめているものは何なのかと云う着眼点は良いのですが、それを「英寿の分離(分裂?)」で描くと云う見せ方にしたのは、「何で?」と思わざるを得なかったです。
そんな奇天烈な見せ方をしなくても、記憶喪失とか別の描き方があったのでは?
こんな奇天烈な見せ方なので終始内容はコミカルを通り過ぎて軽薄で、現代の地球が一度滅亡すると云うとんでもない状況になっているのに緊張感が微塵も無い。
英寿分裂にもっと必然性を感じさせて欲しかった。
敵側も神殺しと云う大層な肩書きを持ちながら、その行動理由は面白いからと云うもので、これまた重みも無い。
幸運であるだけでも力があるだけでも頭が良いだけてげもない英寿を英寿たらしめているものはその心意気であり、最後はその心意気を信じた皆と力を合わせて劇場版限定フォームでラスボスを倒すと云う結末は最高なのに、そこに至る迄の過程がダメダメであったのが本当に惜しい。

・異常進化した植物により地球は滅んでいる。
・未来人達は地球を脱出した人々。
・ジャマトは上述の植物から造られた。
…と云う重要な事柄をテレビではなく劇場版でサラッと描いていたのは、何だかなー…と思いました。